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治療の流れ
【植立前】
初診・問診・カウンセリング
インプラント治療はまず、問診を行うことから始まります。患者さまがインプラントに関心を持った理由や、希望する治療内容などを伺ったうえで、次項の診査診断をもとに、患者に適した具体的な治療方針を一緒に考えていきます。
また、歯を失うこととなった直接的な原因や、現在の悩み(義歯の不具合など)、全身の健康状態や服用中のお薬などについてもお伝えください。患者さまにとっては不安なことも多いでしょうから、この段階で、治療方針や治療期間、費用など、自分の希望や疑問について確認し、インプラント手術を受けるうえでの注意事項などについても説明を受け、納得してから治療をすすめるとよいでしょう。
診査・診断
口腔内調査およびレントゲン撮影(場合によってはCT検査も)を行います。これまで受けられた歯の治療や現在の虫歯、歯周病などの疾患の有無や程度、粘膜や骨の状態などを詳細に調べ、口腔内の状態を正しく把握します。そしてその結果をもとに、インプラントを植える位置や本数、治療の具体的な手順などを検討していきます。
なお、特別な持病や高度な全身疾患を持っている患者さまの場合は、インプラント治療を負担なくすすめていけるかどうかの判断をします。
プランニング
問診、口腔内検査、画像診断の結果を総合的に考慮し、患者さまと相談しながら、インフォームド・コンセントを行ったうえで患者さまに合った治療方針を決定します。
治療方法や治療期間、費用など、歯科医師から具体的な説明がなされますので、疑問点などがありましたら遠慮なく質問して、納得がいくまで相談してから決定することが大切です。伝えておくべき内容や聞いてみたいことを、あらかじめメモなどに書いて持参するのもよいでしょう。
その後、必要に応じて、手術前に必要な治療(虫歯や歯周病治療など)や、インプラント植立にあたってのより詳細な診査・診断を行ったのち、手術の日程を決めていきます。
【実際の治療の流れ】
1.術前クリーニング
口の状態によって、必要により手術前に歯のクリーニング(PMTCなど)を行い、口腔内を清潔にします。
2. インプラント体(歯根部)の植立
顎の骨にインプラント体(人工歯根)を植えます。顎の骨にインプラント体を植える手術で、ほとんどの場合、局所麻酔で行います。痛みに対しては個人差がありますが、歯を抜く程度だと思っていただければよいでしょう。手術時間も、植立本数が多かったり、特別なケースを除いて1時間程度で、高齢の方でも十分耐えられます。
3.抜糸(1週間前後)
手術後1週間ほどして歯ぐきが落ち着いた頃、縫合していた糸を外し、経過を確認します。その後、インプラント体が骨に定着するのを待ちます。
4.治療期間(3ヶ月程度)
インプラント体(人工歯根)がしっかりと顎の骨に定着するまで通常3ヶ月程度待ちます。この間通院は通常数回ですみますが、インプラントが定着するまでは骨折したところが治癒するのを待つように、植えた部分に力を与えないようにすることが大切です。見た目が悪い場合などは仮歯をつけますのでお仕事や外出の多い方でも安心です。
5.アバットメント(支台)の取りつけ
インプラント体が骨と付きましたら支台を取り付つけます。この際「2回法」の場合は、歯肉からインプラントの頭を出してから行います。その後上部構造(人工の歯冠)の製作に移ります。
6.上部構造(人工歯冠)の製作
印象採得(型取り)と噛み合わせをとり、歯科技工所で上部構造を製作します。製作されましたら口腔内で噛み合わせなどをチェックしたのち、インプラント体に取りつけられたアバットメントに装着し、完了となります。
7.治療後(定期検診など)
インプラントは人工物ですから虫歯にはなりません。しかし、天然歯と同様、普段のブラッシングが悪ければ歯周病になります。ですから天然歯と同様に定期検診でプロのクリーニング(PMTC)や噛み合わせのチェックを受けるとともに、毎日のきちんとした歯磨きがインプラントを長持ちさせるコツです。